Second Lifeでは、インワールドの取引などに関する統計データが公開されており、こういうデータを分析して仮想世界の今後の動向を予測したり、現状を分析したりすることができます。
昨日のiNNXオフィスアワーが終わった後に残った方と話している時に、「いくらの商品が良く売れる」という話が出てきました。
私自身、商売は細々としか(商品1つ)やっていませんので、自分の経験としてどれくらいの価格帯が良く売れるのかという実感などは持っていませんが、公開されている経済データから、何らかの特徴は読み取れるかもしれません。
公開されている経済データの中に、「resident transactions by amount(住人の取引量データ)」というものがあります。このファイルをダウンロードし、ちょっと手を加えて(概算の)割合などを分かるようにしたものが、以下の画像です。
「概算取引額」は、各価格帯の中央値×取引量で計算しています。
この表の取引には、商品の購入だけでなく、土地の購入なども含まれているでしょうから、その分を割り引いて考えないといけませんが、オレンジ色にしたセルの部分を見ていただくと、以下のような状況になっていると言えるのではないでしょうか。
このような数字を見ると、「200L$~5,000L$価格帯の取引が、意外に多い」と私は感じました。2007年9月にも同じデータを使用して計算したのですが、ほぼ同じ結果でした。
「だから●●L$にすれば良く売れる」ということは何も言えませんが、こういったデータと照らし合わせながら、ご自分の商品の価格を考えてみるというのも面白いのではないでしょうか。
※間違い等ツッコミがあればよろしくおねがいします!
昨日、Fakeさんからのタレコミで、Second Lifeのビューアのダウンロードが、今まで通常のAmazon S3だったのがCloudFrontに移行したことを知りました。
Amazon CloudFrontというのは、Amazonの提供するいわゆるCDNサービスで、これまでAmazon S3だとサーバーが国外にあって通信速度がボトルネックになっていたのが、劇的に高速になるというものです。
実際、ビューアのインストーラのダウンロード用URLが以下のようになっています。
【1.22.11 WIN】http://download.cloud.secondlife.com/Second_Life_1-22-11-113941_Setup.exe
【1.23(RC)】http://release-candidate-secondlife-com.s3.amazonaws.com/Second_Life_1-23-1-119104_ReleaseCandidate_Setup.exe
RCの配布URLは以前と同じ通常のAmazon S3のままですが、リリース版の方はdownload.cloudがつくURLになっています。
実際にダウンロードしてみると、私の環境では以下のような時間でした。
なんですかこの差は・・・・
■Second Lifeの「遅さ」を解消する1つの可能性
私は以前から、Second Lifeのコンテンツモデルは今のウェブとは次元が異なるため、今のウェブブラウザが持っているようなキャッシュの仕組みの延長線上の技術では対応しきれないと考えていました。
例えば、以下のような理由があります。
このため、従来のキャッシュモデルではなくて、例えばP2Pでキャッシュを持ち合うような解消法なども想像したりしていました。
Amazon CloudFrontはそれなりに追加料金がかかるため、現在は、正規版クライアントのダウンロードだけに利用されているようですが、もし仮に今後、Second LifeのアセットがすべてCloudFrontのようなCDNに配置されて高速にダウンロードできるようになると、今まで感じていた「遅さ」の中のある部分は、相当解消されるんではないかと期待しています。
(感じる遅さの原因は、他にもたくさんありますので、一部でしかないのですが)
こんな風に、少しずつでも何か「未来」を期待させてくれる部分があるのはうれしいですね。
関連エントリ:
iNNXオフィスアワーでこれまで雑談してきたことの流れで、いくつか気になった記事があったのでクリップしておきます。
これまで、「どうやって友達を作るのか」というテーマで雑談をしてきましたが、この「友達作り」の裏には、「どうやってコミュニティを運営・成長・継続していくのか」という命題も同時に存在します。(結局、友達の集まり=コミュニティですから)
上のリンク先の話は、それぞれのサイトを「単一のコミュニティ」と捉えているような気がしますが、例えばSecond Lifeを例にすると、みなさんも良く分かると思いますが、「無数のコミュニティの集まり」なんですよね。ただ、その「コミュニティの集まり」というのも、それ自体がコミュニティとみなせると私は考えていますので、「コミュニティの集まり」に対しても上のリンク先のような議論を適用できる部分があると思います。
リンク先でも書かれているように、「ネット上のコミュニティのライフサイクル」についての問題は、これまで同じように繰り返されてきているようなので、簡単に「解決法」のようなものが見つかるとは思っていませんが、Second Lifeに特化した状況分析だとかはやっていきたいですね。
日本のメディアで「セカンドライフ」という言葉が出てくる時、昨今ではなぜか「ブーム」や「バブル」という単語と一緒に語られているのをよく目にします。これは多くの場合、「日本における」「メディアと企業参入」のブーム/バブルを指していて、セカンドライフの世界全体で起こっていたこととは、あまり関係がありません。(※1
しかし、セカンドライフの住人として生活してきて思い出してみると、たしかに「バブル」と呼べるもの・時期がありました。それは「セカンドライフ内の土地バブル」です。
私の手元に、セカンドライフ内の土地価格についての詳細なデータがあるわけではありませんが、インワールドで土地検索を行ったり、実際に売買していた記憶では、
となっていて、非常にアバウトではありますが、2006年をピークに下がっていて、上がることはありませんでした。(※2
これと非常に良く似たチャートが、実は「アメリカの住宅価格」のチャートなんです。以下の2つのチャート(両方とも住宅価格に関するものです)を見てください。
これ以外に、イギリスでの住宅価格のグラフなどを見ても、似たような傾向になっています。
ぴったりと2006年を境に、グラフが急激な上昇から急激な下降へ向かっています。
このグラフと合わせて重要なのが、2006年11月にビジネスウィーク誌の表紙を飾ったAnche Chungのニュースでしょう。
- BusinessWeek 「Second Life's First Millionaire」
アンシェさんが、Second Life内の住人として初めて100万ドルを売り上げた、というニュースです。
このニュースがこの時期に出たのは偶然などではなく、1つの事実であったのですが、それがBusinessWeekの表紙に出てしまったのは、Second Lifeにとって非常に大きなインパクトとなりました。
そして、この2006年11月という時期は、すでに「今の住宅価格はバブルだ」という認識が現実世界で広まりつつあり、いつこのバブルがはじけるのかヒヤヒヤしている人が出てきている中、多くの人が「次の投資先、バブルとなる場所」を探し始めていた時期だったのではないでしょうか。
ちょうど「住宅バブル」の流れで「土地を買い、資産価値を上げ、売って売却益を得る」というモデルの成功体験を味わった、もしくは味わい損ねた人たちが多く、同じモデルを適用できそうな「仮想世界の不動産売買」に飛びついたのだと考えられます。
ちなみに日本では・・・・
客観的な関連性の検証は出来ていませんが、2004年頃からのネット株ブーム・投資ブームなどの流れから、「新たな投資先」としてセカンドライフに入ってきた人がそこそこいらっしゃるような気がします。
この内容は2009年の今から振り返ってみた「結果論」ですから、住宅バブルと重なっていたのは結果であって、偶然なのかもしれませんが、現実世界のこういった経済状況やトレンドが、おそらく今後もバーチャルワールドの経済に影響を与えていくのは、アバターの背後にいるのが現実の人間であるかぎり、間違いないでしょう。
※1:セカンドライフの世界の一部の出来事として、海外でも企業の参入ブームがあり、それが減っていったという事実はあります。
※2:実際にはリンデンラボから出されるメインランドの新規オークションの数が増えたりしていることも加味して分析する必要はありそうです。
Second LifeオフィシャルブログのTorleyさんの記事で、「MOCHI」が掲載されて話題?になった「焦点ぼかし」のスクリーンショットですが、私も早速GALONGEで試してみました。
-Second Life Blog 「Second Life snapshots with depth of field」
私はPhotoshopのCSを持っていないので、GIMPでプラグインを利用する方法でやってみました。
で、ちょっとだけハマった点があったのでメモしておきます。
まず、私は普段Second Lifeのスナップショットを高解像度モードで保存しているのですが、Depthモードで撮影した画像は高解像度になっていないんですね。これを考慮せずにそのまま2枚の画像で焦点ぼかしフィルタをかけていたのですが、どうにもおかしな結果にしかなりませんでした。
途中でこれに気づき、Depthモードの画像を縦横2倍のサイズ(高解像度モードで撮影した画像と同じサイズ)に変更してからフィルタをかけて、ようやくそれっぽい出力が得られました。
しばらく忙しかったRLの仕事もようやく収束しつつありますので、焦点ぼかしが上手く使える場所を探して、インワールドで撮影の旅でもしたい気分です。
オススメの撮影場所などあったら、是非教えてください!
※近くにも遠くにも、アレコレ建物がある場所の方がいいのかな?と思ったり。
