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価値を生み出しているのは誰?

2008/06/18 17:02 add to hatena hatena detail hatena detail
wassr の方で少しふれたのですが、Second Life のオフィシャルブログにて、メインランドの1SIM単位のオークションがしばらく中止されるとアナウンスがありました。

-Official Second Life Blog 「Mainland supply on hold until July

記事によると、現在土地価格が下がりすぎていて、リンデン側で適切と考えているL$6/sqm程度に戻すために供給を4週間程度ストップするのだそうです。

「妥当な価格に調整しようとする」という考え方には私も賛成ですし、それによって Second Life の多くの住人にメリットがあるのであれば、積極的にやって欲しいと思います。

でも今の土地価格のコントロール、土地市場など、いろいろ「なんだかなぁ」と思えてなりません。

■(暴論)生活する人が搾取されるモデル

以下、かなり極端な部分だけ抽出したモデルを示します。

【現実世界のとある資源とお金の流れ】
産出国
資源 ↓  ↑ マネー
市場・市場でマネーゲームする人たち ・・・(1)
資源 ↓  ↑ マネー
消費者

【Second Lifeの土地供給とお金の流れ】
リンデンラボ
土地 ↓  ↑ マネー
不動産業者・転売業者 ・・・(2)
土地 ↓  ↑ マネー
Second Life住人

もっともシンプルな物流・取引の世界では、モノの提供者と消費者が直接取引きをしますが、必要な供給量が増えてきたり、供給者と消費者とが(立地条件などで)直接取引きできないようになってくると、その間に入る物流業者・卸売業者などが必要になります。このような業者の存在は、供給者・消費者の双方にとって「必要」であり、間に入って活動することが価値を生み出していると言えると思います。

もちろん、現実世界の資源市場についても、そもそも消費者が直接購入して使用できるようなものではありませんから、間に入る業者が必要になります。
ただ、資源によってはどんな価格であろうと購入せざるを得ないものもあり、そういった場合、市場は供給側に有利に働いてしまうのではないかと思います。

※どれだけ原油価格が高騰しようと、仕方なく購入せざるをえません。

今の原油価格の高騰が、自然な供給量の減少などから発生した「仕方ないこと」であれば納得がいきますが、果たしてそうなのでしょうか?

値上がりしたことによって私たちが余分に払っているお金は、どこへ流れていっているのでしょうか?

これと同じように、Second Life でいろいろな活動をしていく上で、土地が必要になることが多いのですが、土地そのものに本当にどれだけの価値があるのか、一度まじめに考えたいところです。
かねてからリンデンラボ社は「L$6/sqm」が適正価格だと提示していますが、本当ですか?
標準的な1024sqm程度の土地で自分の家を建ててあれこれ好きなものを置いて・・・・、なんてとてもじゃないけどできませんが、それでも6000L$ですよ?この程度だと、プリム数のことを気にしながら、「アレを置くと、これが置けない」といった不自由な Second life を強要されるのではないでしょうか。

もし仮にこの適正価格が、「リンデンラボがSecond lifeを運営していくためにどうしても必要なコスト」から算出されているのであれば、私たちは喜んでこの価格で土地を買うでしょう。リンデンラボ社がSecond Life を運営できなくなってしまうことを、住人は望んでいませんから。

しかし、上に提示した現実世界のモデルと同じように、私たちがSecond Lifeで土地を購入する場合、リンデンラボ以外の誰か( モデルの(2)の人たち )の懐にもマネーが流れます。

その「誰か」が、私たちに対して何らかの価値を提供してくれているのならば、文句はありません。

例えば(メインランドの売買ではありませんが)MagSLのような会社から土地を借りる場合、「日本人が集まっている土地」という付加価値があるでしょう。この付加価値に対する価格が高いのか安いのかは、借りる人によって受け取り方も異なってくるでしょうけど、何らかの価値がそこにあるということは言えると思います。

しかし、メインランドや最近流行り?のBay CityをリンデンのLandオークションで落札し、落札価格に値段を上乗せして転売するだけの「誰か」は、私たちに何か付加価値を提供してくれているのでしょうか?

※これは極端なモデル・議論なので、Second Life内で不動産を扱っているすべての
※方々を批判しているわけではありません。

こういったことを考える・議論する機会が生まれるという側面もあるのが面白いところではありますが、リンデンラボ社には「マネタイズ」とそこに群がる人を喜ばせる方策ではなく、「Second Lifeの価値」を高めることを考え、私たちに示して欲しいものだと思います。

Second Life の中でも、現実と同じように搾取されるがままになってしまうのは、私はイヤです。

P.S.
ツッコミ歓迎です。
インワールドでのツッコミは、是非オフィスアワーにて(笑)

関連エントリ:
-「仮想通貨って必要?
2008/06/18 17:02 add to hatena hatena detail hatena detail
1
>「L$6/sqm」が適正価格

それ、そのままだったのかよ!!

1675 * 275 / 65536 ≒ 7
1000 * 275 / 65536 ≒ 4

に合わせて下げたのかと思ってたよ!!
2008-06-18 10:10:13 by Ichigo Mayo

2
興味深い状況ですね。「最適化した社会」になるためのポテンシャルは持っているけれど、結局は僕らがふだん過ごしている社会と同じジレンマに陥ってしまう。クリエイターオリエンテッドの別天地、という面は無くさないでいてほしいです(とかいう割に最近あまりログインしていない私…)。
2008-06-18 10:34:30 by 渡邉英徳

3
いくつか論点があるように思いますので少し分けてコメントを。

1.LL社からの供給価格について

L$6/sqmの根拠について以前 Jack Lindenと話したことがあります。
サーバーの原価や電気代、管理費、その他もろもろ、、、
と説明がありましたが
現状では供給者が一箇所のみなので厳密な検証はできません。
LL社は公開企業でもないので資産状況もわかりません。

ざっくり言って Class5が登場した
2006年末あたりで L$12~16/sqmでしたので
そこから下がっての現状であれば そんなものかなぁというのが
個人的な感想です。


2.付加価値について

まともな付加価値のない regionは実際あまりぎみ、
L$3でも借り手がついていないのを良く見かけます。

Bay Cityは一時的に加熱しているだけ
という気もしますがどうでしょうか。
転売であろうとなかろうとその価格で買う方がいるのであれば
それはそのときの適正価格という考え方です。


3.オークションというのは適切なのか?

2に関連しますが過去にあった first landは
不適切な値上がりなしに供給を行う試みだったのだと思いますが
破綻して中止されてしまいました。

RLの公共団地ではないですが
入居者の審査あり、ある程度長く住むのが前提
期間満了をしたら初めて所有権が移る
などのような公共性のある不動産提供方法なども
あってもよいのかもしれませんね…。

長くなっちゃいましたね…。
2008-06-18 10:35:40 by Nock Forager

4
> Ichigoさん

オークションの開始価格の考慮も必要ですよねぇ。
でも、それに合わせて適正価格も下げられるのだとすると、(Nockさんのコメントでも触れられていますが)やはり適正価格の根拠が欲しいところですね。


> 渡邉さん

「クリエイターオリエンテッド」な部分を、リンデンラボ社がどれくらい意識しているのかは知りたいですね。
リンデンラボがそれを忘れてしまうと、もしかするとどんどん Second Life はつまらなくなってしまうのかも、と思うときがあります。


> Nockさん

1.について

確かに2006年ごろの高騰ぶりと比較すると、今の土地相場は比較的買いやすくなってはいますね。
この点に関しては、反論の余地がありませんw


2.について

「買う人がいる」というのは確かに事実ではありますが、それが「適正」という言い方はちょっと違うように私は感じます。


3.について

| RLの公共団地ではないですが
| 入居者の審査あり、ある程度長く住むのが前提
| 期間満了をしたら初めて所有権が移る
| などのような公共性のある不動産提供方法なども
| あってもよいのかもしれませんね…。

こういう形態もあると面白いでしょうね。
リンデン直轄だと、手が回らなくてムリということにされてしまいそうですが・・・。

Bay Cityがこんな感じで運用されるのかと夢を見てた時期もありましたw
2008-06-18 11:54:56 by GOTTi

5
まぁ、私はあまりお金に関しては疎いですけども
最近メインランドとかうろうろすると昔にくらべ結構売り地が
目立つようになったような気もします。

土地価格が下落しすぎるとわざわざ土地を売らずに
そのままアカウント削除とかする人が多くなってしまいそう
アカウント削除で放置された土地は維持費がリンデンの負担に
なりますし、それが多くなると赤字が厳しそうです。
大量に土地抱えてる転売業者がそれやったら悲惨ですし。

SIMですらアカウント削除して消滅させた所が私の知ってる限り
でも2箇所ありますし(おそらくもっと沢山あるでしょう)
現状はそういう土地が多いんじゃないですかね

リンデンがそういうSIMや土地をメインランドに置き換えて
販売したとしても、サーバ維持の赤字分を補填できないん
じゃないでしょうか
このシステムの運営は赤字だからと簡単に止めれない物なので
リンデン自体が赤字で運営できなくならない事を祈ります。
2008-06-20 07:51:10 by Fakefur

6
> Fakefurさん

コメントの返事が遅れました。すみません。
Fakefurさんが書かれている「アカウント削除による所有者のいない土地」が、実際どれくらいの出てきているのか情報を探そうとしたのですが、リンデン提供のEconomic statisticsなどにはそういった数字が出てきていないので、直接リンデンさんに聞いてみないとなんとも言えなさそうです。

なので、機会があれば土地担当リンデンさんのオフィスアワーに参加して、質問してみたいと思っています。
2008-06-28 05:54:23 by GOTTi

7
1prim=xxL$のほうが現実的じゃないかな・・・と思ったりします。
プリム数欲しさに広く土地買って、つかわない部分を海にしてるパターンは多いんじゃないかと。
2008-07-06 18:58:53 by Sincrea Slade

8
> Sincreaさん

コメントありがとうございます。

確かに私の知る範囲(および私自身の経験)では、「広い土地が欲しい」ということよりも、Sincreaさんも書かれているように「もっとプリム数が欲しい」という感覚で土地を買っていたように思いますので、プリム数基準での価格という見方もできるのかもしれませんね。

ただこの考え方をすると、なおさら「土地転売業者」の価値は限りなくゼロに思えてしまいますねw
彼らがプリム数を増やしたりしてくれるわけではありませんしねぇ。


あと、本文では触れなかったのですが、「商売をする人」と「ただ生活をしたい居住者」とで必要な維持費が同じというのも、リンデンに何か手を打ってほしいなと思う部分です。
2008-07-07 02:14:13 by GOTTi

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